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トラック運転手におすすめの副業とやるべきでない副業を総まとめ

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運送会社に12年勤務した行政書士。運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★著書「行政書士のための運送業許可申請のはじめ方」

働き方改革による副業・兼業の推進、人生100年時代の到来、終身雇用の崩壊、コロナウイルスによる働き方の変化など、近年の社会情勢の目まぐるしい変化しています。

このような中、新たなスキルの取得や収入の補てんを望む人は増加傾向にあり、今「副業」が大きな注目を集めています。

インターネットが普及した現在では、従来のアルバイトのかけ持ちといった働き方だけではなく、時間や場所を選ばずに副業に取り組めるなど様々な稼ぎ方が可能です。

そんな副業ですが、当然ながらトラック運転手が取り組む場合において、おすすめの副業とそうでないものがあります。

そこで、今回の記事ではトラック運転手の副業に興味のある方のために、

  • 副業をするメリット
  • トラック運転手がやるべきではない副業
  • トラック運転手におすすめの副業

について詳しく解説していきます。より理解を深めていただくために副業が注目を集めるようになった背景から見ていきましょう。

 

2018年は副業元年。政府も副業を解禁

働き方改革の目的のひとつに「多様な働き方の推進」があり、その実現に向けた対策として厚生労働省は2018年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定し、「モデル就業規則」を改訂しました。

そして、モデル就業規則の第68条(副業・兼業)において、

労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。

との明記がされ、副業が容認される形となりました。

多くの企業が、こうした政府による副業解禁の動きを受けたこと、そして、コロナの影響により、副業を容認する企業が徐々に増えるようになりました。

 

副業のメリット|プラスアルファの収入があれば生活は楽になる

当然ですが、副業をすると本業だけで稼ぐのに比べて収入が増えます。そして、収入が増えることで生活は楽になり、結果として以下のようなメリットが得られます。

  • 2か所以上からの収入が得られるので、本業がダメになってもお金がすぐに尽きる心配がない
  • 会社に依存する必要がなくなるため、心にゆとりが持てる
  • 外食の回数を増やしたり旅行に行けたりと、ちょっとした贅沢ができるので生活に変化を与えることができる

プラスアルファの収入は生活を楽にしてくれることはもちろん、「安心感」といった精神的な余裕も与えてくれるなど様々なメリットがあると言えるでしょう。

反対に、デメリットとしては「本業以外の時間も働かなければならない」という点が挙げられます。

メリットの方が大きいと感じた方は、本業に支障がないように副業に挑戦してみましょう。

 

 

トラック運転手がやるべきでない3つの副業

ここからは具体的な副業内容について解説していきます。まずは、トラック運転手がやるべきでない副業について、以下の3つが挙げられます。

 

 

1 他社のアルバイト等の掛け持ち

トラック運転手の副業としてアルバイトの掛け持ちはおすすめしません。理由は以下のとおりです。

  1.  スキルが身につかない
  2.  稼げる金額に限界がある

まず一つ目の「スキルが身につかない」ですが、アルバイトは基本的に仕事内容が単調で簡単なものが多いため、そこから稼ぐためのスキルを身につけるというのは難しいと言えます。そしてアルバイトの場合、稼げる金額にも限界があります。

アルバイトは基本的に成果報酬ではなく時間の切り売りになってしまうため、副業でやるには限界があり、頑張っても月に5万円前後を稼げたらいいところでしょう。

そのため、長期的に副業を続けていくことを考えるのであればスキルを身につけてもっと大きく稼げる方法を選択することをおすすめします。

 

 

2 パチスロ、パチンコなどのギャンブル

副業としてパチスロ、パチンコを選択するのもおすすめはできません。その理由は以下の通りです。

  • リスクが大きい
  • 業界全体が勝ちづらくなっている

事実として、パチスロをはじめとするギャンブルで生計を立てている人は一定数存在しています。そのため、勝つ方法があることは確かです。

ただし、パチスロなどのギャンブルは根本的に確率の戦いであるため、いくら気をつけていても負けることもあり、運が悪ければ何回も続けて負けてしまうこともあるため、副業で取り組むにはリスクが大き過ぎると言えます。

また、以前よりも規制が厳しくなったことで、業界全体が勝ちづらくなっているなど稼ぐことが難しくなっていることもあるため、副業として取り組むのはおすすめしません。

 

 

3 せどり、オークション転売

せどりやオークション転売もトラック運転手にはおすすめしません。理由としては、

  • 在庫を抱える
  • 利益率が低い

などが挙げられます。

 

せどりやオークション転売で稼ぐためには仕入れが必要不可欠です。そのため、必然的に在庫を抱えなければなりません。上手く売れるのであれば問題ありませんが、売れ残ってしまった場合など、赤字になるだけでなく在庫も多く抱えるといったリスクがあります。

利益率も低くある程度の金額を稼ぐためにはかなりの量を売りさばく必要があり、トラック運転手が副業としてやるには非常にハードなため、あまりおすすめはできません。

 

 

トラック運転手におすすめの3つの副業

続いてはトラック運転手におすすめの3つの副業について解説していきます。

 

 

ブログ

トラック運転手におすすめの副業の一つとして「ブログ」が挙げられます。ブログは自身のサイトに訪れた人が、他社製品の商品サービスを購入することで稼げる仕組みとなっています(アフィリエイトと言います)。

基本的には、記事数が増えていくことでアクセスが集まりやすくなる傾向があるため、稼げるようになるにはある程度の時間がかかります。

しかし、一定数以上のアクセスが集められるようになると、ブログが勝手に稼いでくれるため、寝ていても遊んでいても収入を得られるようになるといったメリットがあります。

また、時間や場所を選ばずに作業ができるため、集配先で長時間待機させられることの多いトラック運転手にとっては時間の有効活用ができる点も含めて非常におすすめです。

ただし、

  • 稼ぐまでに時間がかかる
  • ライティングのスキルが必要

などのデメリットがあります。

ブログはアクセスを集めて稼げるようになるまでに早くて3ヶ月~半年程の時間がかかります。すぐに結果が出にくいことから挫折しやすい人が多いのも特徴のひとつでもあります。

 

 

You tuber(ユーチューバー)

ブログが「アクセス数=収益」であるのに対し、YouTuberは「再生回数=収益」となります。いかに多くの人に見てもらえるかという点でブログとYouTuberは共通していると言えるでしょう。そのため、メリットとデメリットに関しても似たような点が多いです。

動画の配信内容については、トラック運転手の場合でしたら仕事の日常風景を撮影して配信することが考えられます。実際に仕事の様子を配信しているトラック運転手ユーチューバーもたくさんいて、かなりの再生回数を稼いでいる方もいます。

動画コンテンツが主流になっている今、YouTuberは非常に狙い目の副業のひとつとも言えます。

ただし、2020年ごろから目まぐるしい数のYoutuberが出現しています。2021年以降もYoutuberの数が激増する流れは止められないでしょう。つまり、動画再生による広告収入を得ることが難しくなるということです。

このような中で再生回数を増やすには、役立つコンテンツ、あるいは面白い企画のコンテンツを制作できるかが重要になります。

再生回数を増やすためには、多くの人に見てもらう必用があるため時間をかけてチャンネルを育てる必要があります。

企画力と継続力のある方は、是非チャレンジしてみましょう。

 

 

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人(クライアント)と仕事を受注したい人(ワーカー)をオンライン(インターネット上)で仲介してくれるサービスのことです。

ワーカーはクラウドソーシング上で募集している案件の中から気になるものがあれば応募し、採用されることで仕事を受注することができます。クラウドソーシングでは、

  • ライティング(ブログやホームページの記事を書くこと)
  • プログラミング
  • 動画編集
  • イラストやロゴの作成

など、様々な仕事の募集があり、専門的なものから初心者でも始められるものまで幅広く取り扱われています。

クラウドソーシングは、仕事の受注から納品・報酬の受け取りまでをすべてオンラインで完結できるのが大きな特徴です。

そのため、全国を走り回るトラック運転手であっても、時間や場所を選ばずに仕事をすることが可能なため、副業として始めるには非常におすすめです。

 

 

まとめ

副業をすることで金銭的・精神的なゆとりが生まれたり、本業のトラックドライバーではできない経験も味わうことが可能です。

もし、今回の記事で副業に対して興味を持たれたら、トラック運転手としての本業に支障がない範囲で挑戦してみてはいかがでしょうか?

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運送会社に12年勤務した行政書士。運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★著書「行政書士のための運送業許可申請のはじめ方」

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