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トラック運転手は派遣社員でも良いの?正社員と派遣社員の違いを解説

kglo-kawai

運送会社に12年勤務した行政書士。運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★著書「行政書士のための運送業許可申請のはじめ方」

近年、働き方に対する考え方の変化や、雇用形態の多様化が進み、正社員にこだわらずに個々のライフスタイルに合った働き方を求めている人が多くなっています。

そのため、多くの業界では正社員以外の様々な雇用形態が設けられるなど、働き方の選択肢の幅が拡がりつつあります。

では、運送業界はどうでしょうか?

「契約社員」「派遣社員」「業務委託」「アルバイト・パート」など正社員以外の働き方はたくさんありますが、今回の記事ではこの中から「派遣社員」にスポットをあてて、派遣で働くための条件、正社員との違いなど、様々な情報について解説していきます。

 

 

トラック運転手が派遣で働くための3つの必要条件とは?

まず、トラック運転手が派遣で働けるのかについてですが、答えは「Yes」です。ただし、派遣法や貨物自動車運送事業輸送安全規則が定める以下の3つの条件に該当しておく必要があります。

 

 

条件1|日雇いではない方

その日限りや数日間、数週間というような日雇いの場合、トラック運転手として選任することができません。

 

 

条件2|2ヶ月以上働ける方

2ヶ月以内の短期就労の場合、トラックを運転することができないため、最低でも2か月以上の雇用契約が必用となります。

 

 

条件3|派遣会社の試用期間を終えた方

試用期間を設けて採用された派遣社員の場合は、14日を超えなければトラックの運転をすることができません。

 

 

正社員ドライバーと派遣ドライバーの違いとは?

正社員と派遣社員の主な違いとしては
1. 仕事内容
2. 給与
3. 労働時間
の3つが挙げられます。以下で詳しくみていきましょう。

 

 

仕事内容・業務の違い

仕事内容については派遣の場合、2t~4t車での近距離ルート配送の求人が多い傾向にあります。一方、大型トラックやトレーラーでの業務や、泊まりが必要な長距離輸送の求人はほとんどが正社員での募集となっています。

 

 

給与面の違い

正社員が固定給や歩合給であるのに対し、派遣の場合は時給制が多く、会社によっては日給制・月給制・年俸制もあります。昇給についても契約更新時点で行われるなど違いがあります。

時給制のため、固定給の正社員と比べると給料が安定しないといったデメリットがあります。

 

 

労働時間の違い

派遣社員は時給制であることが多いため、拘束時間が長くなればその分、企業は高い賃金を支払わなければいけません。

企業が派遣社員を雇うメリットのひとつに人件費の安さがあり、人件費を抑えたい企業としては派遣社員を長時間拘束するのは避けたいところでもあります。そのため、派遣社員は正社員と比べ労働時間が短い傾向にあります。

 

 

派遣ドライバーになるのがオススメなのはどんな人?

正社員と派遣を比較する際に、以下の3つに該当する方は派遣ドライバーとして働くのがオススメです。

 

 

運転が好きな方

仕事の多くの時間を運転しながら過ごすので、トラック運転手を目指すのであれば運転が好きであることは重要な要素の一つと言えるでしょう。

 

 

短い拘束時間で働きたい方

派遣の場合は拘束時間が短い傾向にあります。そのため、トラックには興味があるけれど、長時間労働がネックになっているという方はプライベートも充実できる派遣社員として働くのがオススメです。

 

 

いろいろな運送会社で経験を積みたい方

派遣社員の場合、正社員のように同じ職場で働き続けることはなく、契約が終われば新しい職場に変わります。

派遣ドライバーは、様々な運送会社で仕事の経験を積みたい方や、常に新鮮な環境を求めている方に向いている働き方だと言えます。

 

 

まとめ

派遣ドライバーの場合、給与面や安定性という点では正社員よりも劣るため、デメリットではありますが、その一方で様々な職場で働ける点や労働時間が短くプライベートを充実させられる点などのメリットもあります。

トラック運転手を目指すうえでどちらの雇用形態が良いのかは人それぞれですが、もし選択に迷った場合はこの記事を参考に比較しながら自分に合った働き方を検討してみてください。

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運送会社に12年勤務した行政書士。運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★著書「行政書士のための運送業許可申請のはじめ方」

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