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トラックドライバー

トラック運転手になる「6つのメリット」と「6つのデメリット」総まとめ

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運送会社に12年勤務した行政書士。運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★著書「行政書士のための運送業許可申請のはじめ方」

日本の貨物輸送の90%はトラック輸送によるものです。トラックの大きさや運ぶ荷物によっても実際の仕事内容は様々ですが、トラックを運転するとことと積載した荷物を運ぶことが主な仕事だということは共通しています。

トラック運転手として仕事をする上でどんなメリットがあるのか、トラック運転手に興味がある人や転職を考えている人は、あらかじめ知っておきたいもの。この記事では、トラック運転手になるメリットとデメリットを詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。

まずはトラック運転手になるメリットからのご説明です。

 

 

トラック運転手になる7つのメリット

メリット①|道や地理に詳しくなれる

これは、探求心のある方や、知らない場所へ行くことが好きな人にとってのメリットです。

トラック運転手になると、地場のルート配送の場合には担当するエリアの道を、中長距離の配送の場合には、高速道路を含む広い範囲の道や地理に詳しくなれます。

また、抜け道や近道、時間帯によって渋滞の少ない道などを把握することもできるのもメリットでしょう。

 

メリット②|運転スキルが身につく

トラック運転手として最も大切なのは、安全に運転をすることです。日常的に注意深く安全確認をしながらトラック運転手として仕事をしていると、自然と運転スキルを上げることができます。

特に大型トラックを運転する場合には、高度な運転技術が要求されます。トラック運転手は運転のスペシャリスト。現在ドライバー業界では、人手不足が深刻です。そのため、経験豊富で高い運転スキルのあるドライバーは、転職の時にも有利になります。

 

 

メリット③|一人時間が多くて気楽・人間関係に悩まない

トラック運転手は、勤務時間のほとんどをひとりで運転して過ごします。そのため、ひとりの時間を楽しむことができるタイプの人は、楽しみながら仕事をすることができます。

言い換えると、ハンドルを握っている間は自分が社長。誰に文句を言われることなく自分時間を過ごすことができると言っても過言ではありません(もちろん、事故を起こせば会社から指導は受けると思います)。

人付き合いが苦手な人や、常にコミュニケーションを取りながら仕事をするのが苦手という人には勤務時間のほとんどを一人で過ごせるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

メリット④|新卒者でも給料が高め

トラック運転手は、年齢による収入の差が小さい傾向にあります。つまり、若くても高めの給与が期待できるということです。

運転する車両の大きさや、勤務する会社が持っている得意先、社長の考えなどによって給料は変わりますが、新卒者でもベテラン運転者でも給与に大きな違いがないというのは大きなメリットでしょう。

 

メリット⑤|仕事を始める敷居が低い

トラック運転手は運転することそのものがメインの仕事です。そのため、一般企業で行われるSPIテストや数度の面接を受けることなく就職が可能です。

集配場での細かなルールを憶える必要はありますが、自動車の運転が好きという方にとっては仕事を始めるハードルの低い職種だと言えます。

 

メリット⑥|異業種からの転職がしやすい

トラック運送業界は運転者不足であるため、未経験者を積極的に採用している会社も少なくありません。

まったく畑違いの業種に勤務していても、採用される確率が高いのはメリットと言えるでしょう。

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トラック運転手になる6つのデメリット

ここからはトラック運転手の仕事をするデメリットには何があるのか見ていきましょう。

 

デメリット①|腰や足を悪くすると仕事が出来なくなる可能性がある

トラック運転手は、運転中に長時間座った姿勢で過ごす必要があります。また、日常的に重い荷物の積み下ろしをするのも仕事のうちです。

そのため、腰や足に負担がかかって痛めてしまうケースが多いのも事実です。慢性的な腰痛に悩まされる可能性があることはデメリットと言えるでしょう。

 

デメリット②|高齢になると続けるのが難しい

長時間続けて運転をするには集中力と体力が必要となります。そのため、高齢になると長距離運転は厳しいと言わざるを得ません。

運転者という仕事は、事故と隣り合わせであるというのも事実です。高齢になり、体力や視力、集中力がおとろえると続けるのが継続するのが難しいというのはトラック運転手をやるデメリットでしょう。

 

デメリット③|長時間労働の可能性がある

長距離輸送は運転時間が長くなるため労働時間も長くなる傾向にあります。また、集配場での順番待ちも常態となっていることも少なくありません。

貨物の到着待ちや積込の順番待ちで4~5時間待ち。その後、指定の時間に間に合うようにハンドルを握るというケースもあるため、長時間労働になることはデメリットと言えるでしょう。

 

デメリット④|交通事故のリスクがつきまとう

トラックで道路を走ることが仕事である以上、交通事故にあう確率が高くなるのがトラック運転手です。

運転時間の長さに加え、トラックの死角の多さによる右左折での巻き込みが多いため、人身事故を起こすことが一般職に比べて多くなるのはデメリットと言えるでしょう。

 

デメリット|⑤働く時間が不規則になりがち

トラック輸送は、配送ルートによって集配の時間が大きく変わります。そのため、今日は6時に出勤しても、明日は15時の出勤になるかもしれません。

毎回決まったルートを配送する運行でない場合は、労働時間が不規則になる確率が高くなるのもトラック運転手になるデメリットと言えるでしょう。

 

デメリット⑥|ドライバー職のままだと昇給があまりない

トラック運送業界は勤務年数による昇給が少ない業界です。なぜなら、集配を行い貨物を輸送するという業務内容は入社1年目のドライバーでも、勤続10年のドライバーでも変わらないからです。

そのため、トラックを降りて運行管理者などの管理者的な立場にならないと大きな昇給は望めないというのが実情です。

確実に昇給をしたいなら、大型免許を取得したり、クレーンなどの特殊免許を取得して、対応できる仕事の幅を広げましょう。

 

 

トラックドライバーになるデメリットを解消する方法

トラック運転手として働く場合には、いくつかのデメリットがあることを解説しました。しかし、メリットとデメリットはどんな仕事でもあるもの。トラック運転者になりたいという方のためにデメリットを解決する方法をご紹介します。

 

休憩時にはストレッチなど体を意識して動かす

座った姿勢で長時間過ごすトラック運転手は、腰や足に負担がかかってしまうことが多いもの。休憩の時にはストレッチをして、意識的に体を動かしましょう。体を動かすことは気分転換にもなり、眠気予防にも効果があります。

腰や足に異変を感じたら、早めに整体などに通ってメンテナンスをしておくと良いでしょう。

 

休日には十分な休養を取る

どんな職業にも共通していますが、休日にリフレッシュすることは重要です。運転が好きな方であっても知らずしらずのうちにストレスが溜まっているのがトラック運転手という仕事です。

家族と過ごす、美味しいもの食べる、ひたすら寝るなど、自分なりのリフレッシュ方法を見つけて会社が休みの日には十分な休養を取るようにしましょう。

輸送の安全を守るためには休養を取ることもトラック運転手にとって重要な責任です。ただし、翌日に残るような深酒だけしないようにして下さいね。

 

労働環境に問題ないか見極めて就職・転職活動をする

トラック運転手にとって不利な雇用条件を提示する企業もあるのが現実です。できれば先輩社員の話を聞いてみるなどして就職するのが良いでしょう。

また、トラックは綺麗に洗車されているか、運転手の休憩室は掃除が行き届いているか、入社時に雇用契約書を交わすかなどで、その運送会社がどんな会社かある程度予測が付きます。

少しでも変だなと思った企業には入社しないようにしましょう。

 

 

まとめ

仕事に感じるメリットやデメリットは、人それぞれです。仕事をするメリットがあると感じられる場合には、ぜひトラック運転手として仕事を始めてみましょう。

たくさんの求人の中から、自分が希望する条件を満たしているトラック運転手の仕事を見つけて、快適に仕事できる環境を目指したいですね。

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運送会社に12年勤務した行政書士。運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★著書「行政書士のための運送業許可申請のはじめ方」

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