現在、トラックドライバーは全国に約83万人いると言われています。
彼らはトラックドライバーとしてお金を稼いでいるため、一般的にはその道のプロと言っても過言ではないでしょう。
しかし、ただ単に仕事をこなすだけでは本物のプロと呼ぶには相応しくありません。
この記事では、
プロドラに必要な視点とは?
プロドラの資格認定
など、プロのトラックドライバーに関する情報について解説していきます。
プロのトラックドライバー(プロドラ)とは?
「荷物を早く積み込める」
「移動が速い」
「荷扱いが丁寧」
こうしたスキルだけではプロのトラックドライバーとは言えません。
なぜなら、ドライバーである以上これらはできて当然だからです。
プロと呼ばれるにはこのほかにも、安全に対する心構えやマナー、モラルといったことも重要であり、これらすべてを兼ね備え、周囲から流石だと認められるドライバーこそ、プロのトラックドライバーだと言えるでしょう。
プロのトラックドライバー(プロドラ)になるための3つの視点
プロドラには運転スキルを含めた様々な要素が必要であり、具体的には以下の3つの視点が重要となります。
①スキルの視点
ドライバーは荷主から預かった大切な荷物を傷つけずに運ぶことが大切であり、そのための運転スキルはもちろんのこと、
適切な休憩。休息の仕方
梱包資材の選定
といった運転以外のスキルもプロのドライバーには欠かせません。
②マインドの視点
プロとしてとくに注意しなければならないのが
クレームを発生させないこと
の2つです。
プロを目指す以上、「事故やクレームは絶対に起こさない」という強い意思を常に持ちながら仕事に取り組む姿勢が大切です。
③マナー&モラルの視点
得意先での対応や運転マナーが悪いと、自身や会社はもちろんのこと、業界全体のイメージも悪くなります。
スキルとマインドを下支えしているのはマナーとモラルであり、意識することでドライバーとしての質が高まります。
トラック運送業界全体のイメージアップを図るためにも、マナーやモラルを守るプロドラが増えることを筆者は願っています。
全日本トラック協会が主催する「トラックドライバーコンテスト」とは
1969年から続く、日本一のトラックドライバーを決めるコンテストで、ドライバーに必要な運転技術や法令などの知識を競い合います。
安全意識の向上と交通事故防止活動の推進を目的としており、プロのトラックドライバーを目指すなら一度はチャレンジしてもらいたいイベントのひとつです。
5段階のプロドラの資格認定
プロを目指すための資格認定として、一般社団法人日本トラックドライバー育成機構が主催する「プロドライバー認定講座」があります。
2.荷主に好かれ、
3.荷主に頼られ、
4.同僚からも尊敬されるドライバー
の育成を支援することを目的としているプロドラを認定する唯一の公的機関です。認定講座には以下の5つのコースがあります。
プロドラ3級(ブロンズ)認定コース
新人ドライバーが対象のコースで、基本的なマナーやモラルを身に着け、プロドライバーとしての心構えを学びます。
受講料:JTDO会員2万円/非会員3万円(税別)
プロドラ2級(シルバー)認定コース
新人ドライバーと、基本からしっかり習得したい自己流ドライバーが対象です。
受講料:JTDO会員11万5千円/非会員15万円(税別)
プロドラ準1級インストラクター認定コース
職場においてドライバーの教育担当を任されている方や、教育担当になる予定の方が対象です。
受講期間:1泊2日を2セットの計4日
受講料:JTDO会員40万円/お試し会員50万円/非会員60万円(税別)
受講条件:プロドラ3級認定講座
プロドラ1級(ゴールド)認定コース
ドライバーリーダーや指導的立場を目指す方や、すでにその立場にある方が対象です。
受講料:JTDO会員50万円/お試し会員55万円/非会員100万円(税別)
受講条件:プロドラ準1級認定者
プロドラ特級(プレミアムブラック)認定コース
ドライバーコンテストで全国優勝を目指す方やJTDO講師として従事できる方が対象です。
受講料:未定
受講条件:ドライバーコンテストにおいて県大会優勝以上の実績
まとめ
プロのトラックドライバーには、スキルだけでなく、マインドやマナー、モラルといった様々な要素が必要となります。
業界としても、ドライバーコンテストや認定講座などの取り組みを行いプロの育成に力を注いでいますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?